ウエイトでつけた筋肉は見せかけだけ/プロテインでつけた筋肉はすぐ落ちると言う人へ
今回は、ウエイトでつけた筋肉は意味がない、プロテインを飲んでいる人の筋肉はすぐに落ちるなどの根拠のない思考をしている人についてお話ししていきたいと思います。
- 1.ウエイトでつけた筋肉は意味がない?
- 2.自重トレーニングを崇拝する一部の人たち
- 3.軍隊や消防士などの訓練のベースもウエイト
- 4.ストリートパフォーマンスの動画を鵜呑みにしている
- 5.プロテインでつけた筋肉はすぐ落ちる?
- 6.プロテインは筋トレをしない人にも必要な栄養素
- 7.終わりに
1.ウエイトでつけた筋肉は意味がない?
結果的に言うと、意味がないわけがありません。
何をもって意味がないと言っているのか分かりませんが、ラグビーやアメフトの選手はもちろん、サッカーや野球など、ほとんどのスポーツ選手は、ウエイトを用いた筋トレをフィジカルトレーニングとして取り入れています。
また、ボディビルやフィジークも数あるスポーツの中の一種類ですので、ステージに立って肉体を披露することによって十分「意味がある」と言うわけです。
2.自重トレーニングを崇拝する一部の人たち
フィットネスに関する動画をYouTubeなどで見ていると、コメント欄ではウエイトを目の敵にし、自重こそ至高、という思想を持つ人を時々見かけます。
中には、ウエイトトレーニングに何か恨みがあるのかと思うほど嫌っている人もいるのですが、自重は自重で悪いことではありません。
例えば、種目によっては家でもできるとか……
正直多くはメリットを見つけることができませんが、それでいいなら自重を取り組めばいいと思います。
しかし、それでウエイトを嫌う理由はないはずです。
デメリットとして、自重だとどうしても負荷をかけにくくなるため、身体の発達の面で見てもウエイトより優れているとは言えません。
3.軍隊や消防士などの訓練のベースもウエイト
軍隊や消防士などの特殊な訓練を受ける様子を見ても、ベースとなるのはウエイトトレーニングです。
もちろん、戦場や災害現場に派遣されるため、複雑な環境・地形に対応できるような自重を用いる訓練もありますが、それは体力と慣れのためのものであり、ウエイトを軽視することは断じてありません。
実際に米軍の訓練をみると、一見自重のように感じる訓練があるのですが、数十キロのプレートを扱うものであるなど、特殊なトレーニング法に取り組んでいます。
4.ストリートパフォーマンスの動画を鵜呑みにしている
自重を重んじている方の特徴として、ストリートパフォーマンスをする人を好む傾向があります。
特に海外のストリートパフォーマンスは、身体能力は驚くほど凄いのはもちろん、筋肉の発達も優れており、個人的にもカッコいいと思います。
しかし、YouTubeなどのタイトルで、「自重のみ!」と言ったフレーズが多いせいでもありますが、きちんと調べたら彼らもウエイトを扱ったトレーニングをしているのが現実です。
ストリートパフォーマンスの活動を目指しているのであれば自重を頑張ればいいと思いますが、良い身体を目指したい・スポーツで活かしたいという目的であればウエイトを選択しましょう。
5.プロテインでつけた筋肉はすぐ落ちる?
これもどういう根拠があって言われるのかわかりませんが、意味不明です。
以前にプロテインに関する記事を書きましたが、そこでも述べたようにプロテイン=タンパク質であり、筋肉の付く魔法の粉でも何でもありません。
確かに、筋トレ後のプロテイン摂取により筋肉の発達と回復が促進させられますが、だからと言ってすぐ落ちる筋肉になるわけではありません。
むしろ、プロテイン摂取を拒み、筋肉にとって栄養状態の乏しいままトレーニングをするのは科学的観点からみても非効率であり、おススメできません。
6.プロテインは筋トレをしない人にも必要な栄養素
プロテインの摂取は筋トレをしている人のみならず、全ての人が摂るべきサプリメントだと思っています。
プロテインには筋肉への効果はもちろん、髪質や肌質、回復にも大きな効果があります。
普通の人が一日に摂取するべきとされるタンパク質の量は、体重1キロあたり1グラム。
つまり、体重60キロの人は60グラムのタンパク質が必要とされています。
60グラムのタンパク質というと、鳥胸肉230グラム、または卵17個前後(卵白のみ)の量です。
これを毎日続けるのは、金銭的にも精神的にも不可能に近いため、足りない部分をプロテインで補うことが重要なのです。
7.終わりに
以上でお話は終わりです。
まだフィットネス・健康という面でおいて日本は発展途上国と言われています。
そのため、多少の偏見や誤解があるのは仕方のない事ですが、トレーニングに打ち込んでいる人に対して文句をつけるようなことは、正直かなり失礼な行為です。
根拠のある発想で話すのであれば否定しませんが、無知で根拠のないまま偏見を持つことは筋トレのみならず、人としてやめておくべきだと思います。
とはいえ、一個人がフィットネス後進国だと言ってもあまり響いてくれない人には響いてくれないと思うので、東京オリンピック開催でどうなるのかと楽しみにしているところです。
各先進国・海外からの意見をダイレクトに受けることができるいい機会だと思っています。
これを言うと、「別に遅れててもいい」と開き直る人もいますが、人に迷惑のかかることでなければ最先端の発想と行動は全ての分野において必要ですし、遅れてていいことなんて何一つありません。
まとめが長くなってしまいましたが、この手の問題はそれくらい深い部分があるということです。
この記事で考え方が変わっていただけたらとても嬉しいです。
ほかにも質問や疑問点があれば遠慮なくコメントお願いします!